ダイトウドリルマシンCUDシリーズは、
上・左・右3方向すべてのドリルにATC(自動ツール交換)機能を持たせたドリルマシンです。
超硬ドリルによる高速孔あけはもちろん、ケガキツールに持ち換えれば、
部材の溶接位置を示すレイアウトマーキングや製品符号を一台で書くことができます。
次工程の簡略化と効率化による時短に目を向けた、一歩先を行くドリルマシンです。
CUDシリーズなら、孔あけから溶接前工程であるレイアウトマーキングまで、1台の機械で行い、右の図のような直感的でわかりやすいレイアウトマーキングを施すことができます。さらに、オプションの裏マーキング装置を使用すれば、材料の裏面を含めた4面に自由な形や文字を書くことができます。人手と手間がかかる作業を機械で自動化することにより、ヒューマンエラーの防止と圧倒的な効率化をはかることができます。
レイアウトマーキングは、用途に合わせてスクラッチとスクライビングの2種類からお選びいただけます。
加工範囲内は、材料固定のまま上・左・右3方向のドリルがそれぞれに移動・位置決めし、孔あけをします。
ドリル相互に待ち時間が生じないので効率的。
重い材料を動かさず位置決めするので、孔ピッチは常に正確です。
それぞれのドリルに、ツールが5本収納できるホルダを装備。径の異なる孔あけや、レイアウトマーキングの加工を行うときは、自動でツールを交換します。また、同径のドリルをストックしておけば、磨耗しても自動で交換を行い、運転を止めることなく連続加工が可能になります。
送材ローラ
送材は、材料のフランジ外面を駆動ローラと従動ローラで強力に挟んで送るピンチローラ方式です。歪んだ材料でも蛇行せず、つかみ直すことなく送材は常にスムーズです。
測長ディスク
送材距離を計測する測長ディスクのうち、搬入側はツインディスクです。万一、それぞれの計測値が異なったときにはアラームが出て、送材を停止し、誤作を防止します。
4点押さえローラ
4箇所の押さえローラが、加工時だけでなく、送材中も材料の浮き上がりを防止し、反った材料でも押さえ込みます。アングルやフラットバーでも確実に押さえ込み、加工をサポートします。
フランジハイトゲージ・
フランジサポート
押さえローラで押さえても浮き上がる材料は、下から押しつけたローラで材料を支えると同時に浮き上がり量を計測し、孔位置を補正して加工します。
ウェブハイトゲージ
フランジの孔配置をウェブ中心振り分けにしたい場合、ウェブの高さを計測し、ウェブがフランジの中心からずれていれば孔位置を自動補正します。
ウェブサポート
たわみやすいウェブに孔をあけるとき、上ドリルで孔あけする直近を下から支えます。たわみをなくすことで、ドリルの逃げや欠損を防ぎ、寿命向上につながります。
裏マーキング装置を設置すれば、材料の裏を含めた4面にマーキングが可能です。
機内に溜まる切り粉を自動で外部に排出します。
材料の移動時に切りくずを払い落します。
機械の左右どちら側にも移動できる、吊り下げ式の操作盤です。
材料の裏側にもレイアウトマーキングするための装置です。用途に応じて、スクラッチかスクライビングがお選びいただけます。(写真はスクラッチツール)