MOVIE全自動ラインDASP 短編動画
あらゆる課題を乗り越えながら、最後の最後まで試行錯誤は続く。
あらゆる機械と同じように、DASPの開発にもさまざまな課題がありました。中でも特に大きな課題であったのが、孔あけや切断、切削などさまざまな加工を行う中で発生した端材や切粉の排除です。
それらは、コンベアラインの上を流せないほどに微細であるため排除は容易ではなく、不具合の原因にもつながります。そこでまず、端材の排除については、マグネット付きの自走クレーンを独自に開発。磁石の力で材料や機械に接触せずに、確実に端材を排除することが可能になりました。そして切粉については、チップスイーパーと名付けた排除専用のブラシ装置を開発しました。さらにこのチップスイーパーには、生産している材料の大きさに応じて、ブラシの当て方を自動で調整する機能を付加。材料を傷つけることなく切粉を除去することができます。
このほかにも、自動での送材により材料に傷が入ることや、騒音の発生など、リリースまでにさまざまな問題が生じ、その都度、設計を見直しながら、調整・改良を続けてきました。どのマシンにもいえることですが、開発がスタートした当初の仕様書通りに進むことは製品開発の現場において、まず、ありえません。
DASPもあらゆる問題を想定し、さまざまな角度から、試行錯誤を繰り返した末に誕生した、技術者たちの挑戦と情熱の結晶なのです。
お客様のニーズにも応え続けるために、進化し続ける。
DASPは十数年前の誕生からこれまでに、さまざまな改良を重ねてきました。近年では、製品に印字を行うマーキング装置や素材の情報を自動で読み取るコードスキャナ、ラベルを自動で添付する機能などを追加しながら、さらに付加価値を高めています。今後もこのような自動機能の拡張を続けるとともに、これからは、お客様にさらに快適にご使用いただけるよう、プログラム入力用のインターフェースの改良にも力を入れていきたいと考えています。さらには、DASPには、設置場所に合わせてレイアウトを柔軟に変更できる利点がありますが、一方では特注要素が多いため、設計や据付に多くの時間を費やしてしまいます。そのような課題を解決すべく、基本レイアウトの設定や装置の標準化を進めるなど、短納期かつ低価格なご提案を行えるよう取り組んでいく予定です。
どこまでもお客様と同じ目線で、新たな機能を付加し、常にアップデートを重ねてきたDASP。これからも、お客様の「かゆいところに手が届くこと」をひとつのテーマに、決して止まることなく進化を続け、あらゆるご要望に真摯に応えていきます。